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2007年5月23日 (水)

こんにゃくゼリーで窒息死の報道にどう対応?

今日23日に、国民生活センターがこんにゃくゼリーをつまらせた窒息死が2件発生していた事実を発表したという報道に目が止まった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070523-00000132-jij-soci
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2007052300959

従来メディアでは、高齢者や幼児が詰まらせる事故が多いように報道していたように記憶しているが今回の事故はいずれも7歳の男児だ。十分に咀嚼能力があっても事故が起きている。
気になって国民生活センターのHPを閲覧したが、事故後の経過を読んで驚いた。
片方のケースでは「製品の注意書きに『もし喉に詰まったときは背中を叩いて取り出して下さい』と記載されていたが、事故が発生したときに相談者が当該処置を施しても全く取り出すことができず、駆けつけた救急隊員が医療用の器具を用いて取り出したという状況だった」(HPの原文のまま)。

つまり誤って喉に詰まらせたら救急隊員が来るまで呼吸できない場合が起こりうるということだ。到着までの時間によっては死が到来する。これは深刻な事態といわざるをえない。
同HPには、EUにおいて2003年5月にゼリー菓子へのこんにゃく使用許可を撤回する決定を行っている事実も紹介されている。
日本においても行政措置が検討されるべきだ。

そしてなによりも、こんにゃくゼリーを製造販売している製造者がこの事態をどのように受け止めているかが重要な関心事だ。
私も食品製造の経営に携わる一人として自戒を込めてあえて言っておきたい。
政府や業界団体が動く動かないに関わらず、死亡者を出してしまっている事実を真摯に受け止めなければならない。現在、製造者が行なっている措置といえば、商品の包装袋等に「よく噛んで食べて下さい」「喉に詰まることがあります」「詰まらせたら背中を叩いて吐き出させて下さい」等の注意書きと、商品の大きさを小さくする、配合を調整して柔らかさを変えるといった商品仕様の変更だ。
少し勘ぐる人なら「事故が起こるのは消費者の自己責任だと思っているか」と言いたくなるだろう。メーカーとして売り続けることが大前提での目先の対応でしかないと言われて、納得のいく説明ができるだろうか。

こんにゃくゼリーを食べなくても健康的な生活を送ることはできる。
製造者自らが抜本的決断を行なうべき段階にきているのではないだろうか。

【関連リンク】
国民生活センター「死亡事故2件発生 こんにゃく入りゼリーの事故」
平成17年度家庭用品に係る健康被害病院モニター報告
株式会社マンナンライフ

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コメント

消費者の無知から起こった消費者の責任です。
あなた方が消費者を過保護にしてるのに早く気付くべき!

投稿: | 2008年10月10日 (金) 17時18分

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