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2007年1月

2007年1月11日 (木)

不二家の危機管理

不二家がシュークリームの原材料に消費期限切れの牛乳を使用していたことが判明した。問題が発覚した工場は埼玉県新座市野火止にある。私の住む練馬区東大泉からも遠くない場所だ。

不二家の当初の発表には全く危機感が感じられない。消費期限切れの牛乳を使用したのは元社員の現パート契約の60歳代の従業員で、廃棄するとよい顔をされないと思ったということで職人気質のためか自分の判断を過信したんだろうという。企業側からこんな発言が出てくること事態に唖然としてしまう。この言い草では「今回の事件は一個人の判断で会社としての問題ではない」と言いたいのか。

その一方で「消費期限切れの原材料は廃棄する」とマニュアル化されているとしながら廃棄方法が明示されていない。牛乳の廃棄は産業廃棄物となるため廃棄方法が明示されていないことはありえない事態だ。
しかも不祥事はシュークリームだけではない。シューロールにりんごの加工品のアップルフィーリング...。過去には1ケ月に50匹もの鼠が捕獲されていたことも判明した。致命的だと感じるのは、社内調査で発覚してから今日の発表まで2ケ月も公表しなかった事実だ。

会見した藤井林太郎社長は、品質管理を徹底管理するため、11日から5カ所の洋菓子工場の操業を休止、全国の不二家チェーン店での洋菓子販売を休止すると発表したが、その口ぶりでは1週間程度で再開する心積もりらしい。
甘い。
そんな認識だから事故を未然に防ぐことができないのだ。私も食品製造業の経営者と改善活動を行なうことがあるが、そんな簡単に衛生管理が改善できるものではない。おそらく経営者が現場を知らないのだ。
以前、雪印が社会からバッシングを受けた大事件があったが、不二家にとっては完全に他人事だったのだろう。今回のことで「数億円もの損失が出そうで大変だ」と思っているのかもしれないが、それだけで終わるのか。経営者であれば、企業存亡の岐路に立った危機的緊急事態であることがわからなくてどうするのか。

不二家よ、食の安全をなめてはいけない。

《関連リンク》
株式会社不二家 http://www.fujiya-peko.co.jp/
yahoo!記事 http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/food_safety/?1168511422

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